ナスタチウムは別名キンレンカとも呼ばれ、丸い蓮のような葉っぱに黄色やオレンジの鮮やかな花を付けます。葉っぱ、花共に酸味と辛みがあり、生食できまるのでサラダやサンドイッチの彩りとして利用されます。
南米産の一年草で草丈は20~50センチくらいの花壇や寄せ植えに適した植物で開花期は4月下旬~7月の春から初夏にかけて、夏は一旦お休みして9月~11月の秋に再び花を付けます。
葉っぱや花の独特の香りはアブラムシが嫌うため、野菜などのコンパニオンプランツとしても好まれています。
ここでは花壇を彩る美しい食べられるお花、ナスタチウムの育て方をご紹介します。

 

ナスタチウムの生育環境と水やり

ナスタチウムの原産地はペルーやコロンビアなどの南米ですので、水はけのよい土壌の日なたを好みます。暑さと寒さには弱いので真夏は半日陰で管理し、冬場は日当たりの良い室内で育てます。

土は市販のハーブ用の培養土でも問題ありませんが、赤玉土5に対して、ピートモス3、軽石2を混ぜた土を作ってあげるとナスタチウムの育成に適した環境を作ることができます。この時に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけば肥料は十分です。

水やりは土が乾いたらたっぷりとあげます。過湿にしてしまうと茎が間延びして弱弱しい茎だけになって貧相になってくるのでやり過ぎはさけ、土が乾いたのを確認してからあげるようにしましょう。

 

ナスタチウムをきれいに育てるための日々のお世話の方法

ナスタチウムを健康にきれいに育成させるためには切り戻しを行うことがおすすめです。切り戻しをすることで花をもう一度咲かせることができますので、時期がきたら是非行ってください。

切り戻しの時期としては7月中旬から7月の終わりごろ。梅雨明けしたら切り戻しをしてあげると考えればよいでしょう。切り戻し方は株の草丈を半分~3分の1にする気持ちではさみでカットすればOKです。
7月に切り戻しをすると秋に再び開花してくれます。切り戻しは夏の蒸れを防ぐのにも重要ですので、思い切ってバッサリと切り戻して花をたくさん楽しむことと葉を美しく保つために行うようにしてください。

終わった花の花がら摘みも株を健康に保つために重要です。ナスタチウムの花が終わったら花を摘んで取り除きます。花をそのままにしておくと病気になりやすかったり害虫の原因となります。花がらは花の付け根から適宜取り除きます。

 

ナスタチウムの種まき・増やし方

ナスタチウムは種まきで増やす方法と挿し木で増やす方法があります。

種まきの時期としては3月下旬~4月中旬頃が目安です。種は表面が堅いので、一晩水に浸けてからポットに撒いてあげると失敗が少ないです。そして、株を大きくするために本葉が6枚ほどにまで成長したら頂点の芽を摘み取る摘心を行います。この時期に摘心を行うことで摘んだ部分の両脇から新し芽が出て大きな株へと成長していきます。

挿し木のベストな時期は6月です。10センチほどに切った茎の葉を先端に3枚程度だけ残して他は取り除きます。ポットに赤玉土のような肥料の入っていない水はけのよい土を入れて茎を挿します。1週間ほど日陰に置いておくと発根しますので、根がしっかりと生えてきているものを鉢に植え替えます。

 

注意したい病気と害虫

ナスタチウムは湿度が高く蒸れやすくなると立ち枯れ病にかかることがあります。病気にさせないために水やりに気を付ける事、空気を通すために切り戻しを行うことが大切ですが、立ち枯れ病になってしまったら病気になった部分と周辺の土は取り除き、処分します。さらに清潔な土に取り換えてあげます。

ナスタチウムで気を付けたい害虫はハダニとハモグリバエです。
ハダニはナスタチウムの葉の裏に発生し、発生した場合、葉っぱに白い斑点が現れます。数が多くなると蜘蛛の巣のようなものが葉っぱ周辺に作られ、株が弱る原因となります。
ハダニ対策は水を葉っぱにかけてあげる事です。いるのを見つけたら水でハダニを飛ばして取り除いてしまいましょう。

ハモグリバエがいる目印は葉っぱにうねうねとした白い曲線が現れたときです。この白い線はハモグリバエの幼虫が葉っぱの中を動き回った証拠になりますので、その部分の葉っぱを摘み取って処分すればOKです。

 

まとめ

ナスタチウムは濃いイエローとオレンジのビタミンカラーの花とかわいらしい丸い葉っぱが花壇を華やかにしてくれる植物です。さらに生食ができるのでサラダに混ぜてその独特の辛みと酸味でサラダ全体の味の引き締めに使ったり、美しい花も食べられるのでおしゃれな料理づくりに一役買ってくれるはずです。さらに、ナスタチウムには抜け毛を予防する効果があるとされているので、髪の健康維持のためにも取り入れてみてはいかがでしょうか。

育て方は難しくありませんし、咲いた花から種を採取して取っておけば毎年種まきをして楽しむことができますので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。