エスニック料理には欠かせないパクチー。英語ではコリアンダー、中国語ではシャンツァイとも呼ばれています。和名ではコエンドロと言います。和名はその独特の香りからカメムシ草というのでは…?と噂されるほどでしたが、それは完全なデマなんだそう。
そんなパクチーですが、小さなスーパーでは中々見かけない上に、買おうと思うと結構高いですよね。
実はパクチーって自家栽培できるってご存知でしたか?園芸屋さんでは種も苗もどちらも購入可能なハーブなんです。
ではこれからパクチーの育て方についてご紹介していきたいと思います。

 

パクチーに適した環境って?

パクチーは日当たりを好みますが、少々日陰でも育ちます。耐寒性はありますが、耐暑性はあまりありません。水はけのよい土壌を好み、夏場は毎朝水やりをする必要がありますが、そのほかの季節は土が乾いたら水やりを行う程度で十分です。水を与えすぎると根腐れの原因となります。
ハーブ類なので連作障害は出にくいと言われていますが、毎年同じところで栽培を続けると連作障害が出ることもあります。
毎年植える場所は変えたほうがいいでしょう。
あまり病害虫に悩まされることはありませんが、アブラムシやヨトウムシに注意が必要です。

また、雨が降りその土が跳ね返って葉につくと、病気になりやすくなるので注意が必要です。梅雨の長雨の時期などはわらなどを敷くと安心です。
種まき、植え付けともに春(3から4月)、秋(9から10月)に可能です。ただし秋まきは寒冷地には向いていません。
パクチーの発芽適度は17から20度くらいと言われているので、春や秋に種まきや植え付けを行うのが適しています。
肥料は葉が黄色くなったころが追肥をする頃合いとなります。

 

種まきの方法

パクチーの種は種の皮が硬いため、そのまま植えた場合の発芽率はあまりよくありません。大体60%ほどの発芽率だそうです。
他の植物や野菜の種に比べると少し発芽率が低めです。
硬い種の皮の内側に二つの種子が入ってるので、少し手間となりますが、脱穀してから種をまくと発芽率がアップします。
方法としては板などで上から種を軽く押さえ、割れ目を入れる、水に一晩浸しておくなどがあります。
種は深くまかず、土も上にうっすらと乗せる程度でOKです。プランターでも地植えでも最初は3合ポットに数粒の種を入れて発芽させて本葉が4,5枚になったころに間引いて1本立てにして畑やプランターに植え付けるとよく育ちます。直接地植えにした場合でも、栄養の取りあいとなってしまうので、間引きは必要となります。

 

苗から育てる方法

もちろん苗からも育てることはできますが、パクチーに限らずせり科の植物は1本の太い根から細い根が出ているので、その太い根を傷つけてしまうと株そのものがダメになってしまいます。なので植え替えは慎重に行う必要があります。購入するときのポイントとしても、大きな苗ではなく小さな苗を購入して植え替えを行ったほうが、苗を痛める可能性は低くなるので、なるべく小さめの苗を購入したほうがいいでしょう。
パクチーは直根性といって太い根が下へ下へとのびていく性質があるので、基本的には移植を嫌います。なるべく根に触らないように植え替えをしましょう。

 

収穫の仕方

葉は背丈が20から25センチほどになったら収穫できます。外側の歯から収穫していくと同じ株から何度も収穫できます。1度に多くの葉を収穫しすぎると株が弱くなるので少なくとも数枚は残しておかなければなりません。また花(白い花が咲きます)が咲くと、葉が硬くなったり香りが弱くなるので花が咲きそうな茎は取ってしまいます。
収穫の時期は初夏から秋ごろまでです。夏の日差しが強すぎる場合は花が咲いてしまうこともあり、そうすると葉が硬くなるので日よけが必要となります。
実は、パクチーは実もハーブティーやスパイスのようにして利用することも可能です。夏が過ぎてそろそろパクチー飽きてきたな…と思ったら、思い切って花を咲かせて実を
つけてみてはいかがでしょうか。実が茶色くなってきたら実のついていた茎ごと刈り取って、軒下など雨のあたらないところに吊るして乾燥させます。
カレーのスパイスや、マリネなどにおすすめです。

 

まとめ

以上簡単にですがパクチーの育て方についてご紹介してきました。パクチーは世界的にも古くからあるハーブで、東南アジア、中国ではなじみの深い薬草となっていますし、2017年ごろには日本でもちょっとしたパクチーブームが起きましたよね。ビタミンCや鉄分、βカロテンも豊富で体にもよく、夏の食欲がない時期にありがたい消化を促す作用、炎症、鎮静効果などもあります。
苦手な方はとことん苦手ですが、好きになる人はとことん好きになる不思議な魅力を持ったパクチー、一度家庭菜園で好きなだけ作って、食べてみるのもいいですね。